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伊藤邦雄著「現代会計入門」

数年前、個別株投資を始めてしばらくした頃に、公認会計士の方から会計学の初学者向けの教科書として御紹介いただいた本です。その厚さなどのため、しばらく「積ん読」状態になっていましたが、先日ようやく読み終えました(教科書も読まずに個別株投資をしていたのか、というツッコミは受け付けません(笑)。

本書は、文章が非常に分かりやすく、また、会計制度の歴史や海外の動向、最近の会計トピック等も盛り込まれているため、読んでいて退屈しません。

ただ、個人的には、本書の構成にやや問題ありと感じています。
本書は、各章がさらに
・ACCOUNTING TODAY(現在の会計制度)
・THEORY AND HISTORY(会計制度の歴史的変遷)
・FIELD STUDY(最近の会計トピック)
のパートに細分化されていて、現在の会計制度の概要を把握したい読者はACCOUNTING TODAYだけを読めばよいということになっています。
これは全体で700ページを超える本書を効率的に読み進めるための著者の工夫だと思うのですが、実際には、章によってはACCOUNTING TODAYのところで延々と歴史的変遷が続いたり、詳しい説明がTHEORY AND HISTORYに回されたりしているので、著者の指示どおりACCOUNTING TODAYだけを読んでいても理解がいまひとつだったりします(実は、本書が「積ん読」になった一因はこの辺にあります。)。

とはいえ、会計学の現状をできるだけ分かりやすく読者に伝えようという著者の思いは伝わってきますし、会計制度の歴史や理論についても掘り下げて紹介されていますので、労を惜しまずに本書を通読すれば、得るものは大きいのではないかと思います。

現在は既に新版が出ているので(会計学の教科書は会計制度の変更に合せて頻繁に新版が出るので、購入したらすぐに読まないと結局無駄になってしまいます・・)、こちらの方も読もうかどうか思案中です。
また、同じ著者による企業価値評価の本も出版されているので、本書をもう一度読み返した後、こちらの方にもチャレンジしてみたいと思います。

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[ 2008/10/18 12:46 ] 読書感想文 | TB(0) | CM(0)

山口揚平著「デューデリジェンスのプロが教え『企業分析力』養成講座」 その2

先週末に開催されたG7の行動計画が着実に実行され、週明けの株式相場は強気一辺倒ですね。先週までの悲観論が嘘のよう。株式市場は本当に興味深いです。

さて、先日御紹介した、山口揚平著「デューデリジェンスのプロが教え『企業分析力』養成講座」を読みました。
本書は、冒頭で(1)デューデリジェンスとバリュエーションの違い、(2)バリューダイナミズム(企業分析の9つの視点)といった企業分析のガイダンスを行った後、ケーススタディとして9社の企業分析を紹介する、という構成です。

ケーススタディでは、バリューダイナミズムのそれぞれのポイントにふさわしい企業が選定されている上、分析内容もとても分かりやすくまとまっています。
ただ、個人的には、そのケーススタディで説明しようとしている視点に関する事項については割と詳しい解説がなされている一方で、それ以外の事項については、「どう考えているのか」については解説されているものの「なぜそう考えられるのか」という点についてはほとんど触れられていないような印象を受けました。
紙面の都合上仕方のないことなのでしょうが、全体的にもう少し詳しい説明がなされていたらもっと良かったのにと思いました。

また、本書は、初心者も念頭に置いて分かりやすく書かれている印象を受けるものの、やはり、P/LやB/S、C/Fの各項目が何を意味しているのかさえ分からないといった方が内容を理解するのはちょっと大変かなと思いました。

個人的には、
「ここで大事なのは、その企業の行く末を自分で考えてみること、そしてその結果を具体的な数字で表現するということである。この数字と株価を比較することは、仮説検証の訓練となる」
という文章がもっとも印象に残りました。

結局、会計を手がかりに企業の現状を把握したうえで、企業の将来を自分なりに一所懸命考えること、自分の考えた結果と現実を照らし合わせて自分の検証の問題点を反省し、それを糧に企業の将来に対する洞察力を高めていくことが必要なわけで、それ以外に方法はないわけですね。

本書は、前著ほどのインパクトはありませんし、前著と比べると難易度も高い(少なくとも初心者には向かない)とは思いますが、個別株投資に真剣に取り組もうという方なら読んで損はないと思います。

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ところで、発売前の書籍をamazonで予約したのは本書が初めてでしたが、発売日当日に手元に届くんですね。ちょっとトクした気分です(笑)。
[ 2008/10/15 00:58 ] 読書感想文 | TB(0) | CM(2)

山口揚平著「デューデリジェンスのプロが教える 「企業分析力」養成講座」

「なぜが日本人が知らなかった新しい株の本」の著者である山口揚平氏の新刊が10月10日に発売されるようです。
「デューデリジェンスのプロが教える 「企業分析力」養成講座」と題する本書は、「9つの会社のケーススタディを通して投資家やビジネスマンが企業を見る目を養うというもの」とのこと。
前にもブログで書きましたが、私は山口氏の前著をきっかけに「企業価値に基づく投資」をするようになりました。前著が非常にすばらしかったので、本書もとても期待しています。
金融危機のこの御時世ですから売切れの心配はまずないでしょうが(笑)、興味のある方はどうぞ。
私はさっそくamazonで注文しました。
読み終わったらまた感想を書きたいと思います(→感想はこちら)。

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[ 2008/10/01 23:18 ] 読書感想文 | TB(1) | CM(2)

井原久光「テキスト経営学」

僕はこれまで、競争戦略やマーケティングについての本は読んだことがあったけど、体系的な経営学の教科書を読んだのはこれが初めて。
僕は本書を読むまで、経営学とは、境界が曖昧な上に幅広いジャンルの書籍が出版されていて素人にはよく分からない学問だと考えていました。
ところが、本書では、経営学が誕生した経緯から現在の経営理論に至るまでの流れが時系列に説明されている上、個別の経営理論についてもひととおり記載されている(と思う)ので、経営学とはいったいどういう学問なのかがようやく分かった気がする。

経営学の教科書を読んだからといって投資の収益が劇的に向上することはないだろうけど、とてもよくまとまっていて読みやすい書籍なので、僕と同じように「経営学はいろいろありすぎてよく分からん!」と思っている人にはお薦め。

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[ 2008/09/11 02:06 ] 読書感想文 | TB(0) | CM(0)

ジョセフ・E・スティグリッツほか「スティグリッツ入門経済学」

経済学に疎い私を見かねた上司が薦めてくれた、経済学の入門書です。2年近く本棚の飾りとなっていましたが、本日、ようやく読み終わりました。実は、経済学の教科書を通読するのはこれが始めてだったりします(笑)。

経済学の教科書というと難しい数式がたくさん羅列されていて、数学の苦手な文型人間はそれだけで投げ出してしまうという方も少なくないと思いますが(少なくとも私はそうだった)、本書には数式はほとんど登場しません。経済学の基礎知識が分かりやすい文章で丁寧に書かれていて、数学(数式)が苦手な方でも無理なく読み進めることができます。
著者のスティグリッツ氏は2001年に「情報の経済学」でノーベル経済学賞を受賞した経済学者ということです。「本当に頭のいい人間は、難しい内容を素人にも分かりやすく説明できる人間だ」という話をどこかで聞いた記憶がありますが、本当にそのとおりだなと納得してしまいました。

余談ですが、本書には何箇所か日本人訳者による「補論」が追加されていますが、そちらは数式がたくさん登場していて、「これで経済学がキライになったんだよな~」と改めて認識してしまいました。

ところで、本書は500ページを超える大書なんですが、原著はなんと2000ページを越える大著で、日本ではそれを「入門経済学」、「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」の3冊に分けて出版したそうです(ミクロとマクロは各800ページ)。
ということで、私もこれからスティグリッツの「ミクロ経済学」に挑戦し、それから「マクロ経済学」に挑戦します。「入門経済学」を読破するのに1か月かかったので、全部を読み終えるにはいったいどれくらいかかるんだろう・・
株式投資をはじめてからつくづく、「学生時代にもっと真面目に勉強しておけばよかった」と思います。

(私と同様)これまで経済学を避けて通ってきた方は、ここらで奮起してみてはいかがでしょう?
個人的には、経済学の基礎を理解したからといってポートフォリオのパフォーマンスが向上するわけではないものの、各種の経済ニュースや経済指標から、いま起こっていること、これから起ころうとしていることを「自分で考える」助けになることは確かです。
これって投資家にとって大切なことだと思いません?

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[ 2008/06/01 18:55 ] 読書感想文 | TB(0) | CM(0)






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