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個別株投資で低PER戦略は通用しない!

「成長する資産・しない資産」に対して、水瀬さんから
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低PER戦略については、バリュー株という「クラス全体」について見れば、有効と思われる研究成果が出ています。
でも、「個別銘柄」について見てみえると、EPSと組み合わせても理論どおり株価が動くかどうかは……個人的にはちょっと確信が持てません。
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というコメントをいただきました。

この点、私も以前、水瀬さんと同じような懸念を抱いたことがありますので、前記コメントに対する回答を含めて、私のPERに対する現在の考え方をまとめてみたいと思います(→水瀬さんへ:基礎的な内容を含む点は御容赦ください)。

PERは、Price Earnings Ratio(株価収益率)の略称で、
 Price(株価) ÷ Earning(EPS)
で求められます。

ちなみに、EPSは、Earnings Per Share(一株当たり純利益)の略称で、
 Earnings(当期純利益) ÷ Share(株式数)
で求められます。

私の場合、株式数は潜在株式調整後のものを使い、現在の株価を評価するときは前期の税引後利益を使います。

ところで、ここからが本題。
結論を先に言えば、個別株投資では「低PER戦略」は通用しません。
まずは、次の質問を考えてみてください。

【質問】
3期の間にEPSが2倍になったA社のPERが20倍、3期の間にEPSが半分になったB社のPERが10倍というとき、どちらの企業が割安ですか?

実は、企業価値を算定するためには、その企業の成長率を予想する必要があります。逆に言えば、算定された企業価値には成長率が織り込まれているので、期待成長率の大きな企業ほど企業価値が高くなります。

これに対して、PERは単に株価をEPSで割っているだけ。ですから、期待成長率の高い企業ほどPERが高く、期待成長率の低い企業ほどPERが低くなります。
つまり、適正株価・適正PERはその企業の期待成長率によって変わります。PER20倍なら割安な株もあれば、PER10倍でも割高な株もあるのです。

このようなわけで、企業の期待成長率を考慮せずにPERだけで投資銘柄を選んでしまうと、結果として成長の見込みのない不振企業ばかりを選んでしまい、株価はいつまでも低空飛行を続けるおそれがあります。
これが、個別株投資で低PER戦略が通用しない理由です。

それでは、PERは役立たずの指標なのか、クラス全体でみた場合に低PER戦略が有効なのはどうしてか、といった点については次回御説明します。
[ 2006/11/26 19:18 ] 投資全般 投資哲学 | TB(0) | CM(4)

ちょっと、ちょっとちょっと違くない?

これで本当に個別銘柄では低PER戦略が機能しないといえるんでしょうか?
もちろん個別銘柄において低PERのものが平均を上回るかどうか判らないというのは当たり前の話であって、平均PERの半分のPERの銘柄ならば倍のパフォーマンスが出せるなんてことではないわけですし、バリュー株という「クラス全体」は全体の平均より若干パフォーマンスが良いってだけの話ですから。

低PER戦略が有効だということの意味するところは、「他の条件を一切無視したときに低PERのもののほうが高PERのものより割安な可能性がちょっとだけ高いよ」ということだと思います。

【質問】の内容について言えば、過去3期のEPSというものを引き合いに出して明らかに割高な(のように見える)低PERと割安な高PERの銘柄を比較しているのでいささかアンフェアな質問ではないかと思いました。

それともう一点、
【質問】 のA社とB社ではどちらが割安なんでしょうか?
空色さんはA社の方が割安だという前提でお話されていますが、実はB社の方がやっぱり割安だったという可能性もあるのではなかと思われます。
たとえばA社が債務超過で資金繰りがかなり厳しい状況とかB社が超低PBRだとか・・・
過去3期のEPSの成長率だけでも企業価値の算定はできないのではないかと思います。

仮に何らかの方法で企業価値を算定したところ、A社とB社の企業価値からの乖離率がほぼ同じ位だと算定できたときに、やっぱり低PERのものを選んだほうが無難な気がしますがどうでしょうか?
[ 2006/11/27 16:24 ] [ 編集 ]

コメントありがとうございます。

順番にお答えします。
まず1点目。私がここで問題にしている「低PER戦略」は、「クラス全体で見たらバリュー株の方がパフォーマンスが高いんだから、個別株投資でもPERの低い方がパフォーマンスが高いはずだ」という前提に立った投資戦略を指します。
対象資産を一定の基準で絞り込んだうえであればPERの低い方がいいのはもちろんです。ただ、それは、どうやって対象資産を絞り込むのかという要素の方が重要だと思うので、そういうのは「低PER戦略」とは呼べないんじゃないかな~と思っています。

次に2点目。この質問はまさに、「企業価値を算定してみないと割安かどうか分からないじゃん!」と思っていただくためのもの。そういう意味では作戦成功です(笑)
質問の趣旨がそういうことなので、極端な例であることは御容赦ください。

最後。A社とB社の企業価値からの乖離率がほぼ同じくらいと算定できたとき・・・・については、私はバフェット流なので、PERよりは事業の収益性や成長性を重視します。

なお、本文末尾にちょっと書きましたが、次回記事は「PERはこんな使い方をすれば有効だよ」という内容を書く予定です。そちらも御覧くださいね。
[ 2006/11/27 18:52 ] [ 編集 ]

レスどうもです

PER云々だけじゃなく、企業価値を算定するには色々な指標をバランスよく見るべきというのはその通りですね。
ただ自分としては、低PERは七難隠すじゃないけど、低PERマンセーなところがあって、それであえて突っ込んでみた訳です。
例えば、PEGレシオなんかを考えた場合に成長性が倍ならばPERも倍でも同程度に評価できることになりますが、このような場合に低PERの方を選びたいって思ってしまうんですよね個人的には。

なんにせよPERの有効な使い方楽しみにしております。
あと期待成長率の見積もり手法などもそのうちやっていただけるとありがたいです。
[ 2006/11/27 21:49 ] [ 編集 ]

こんばんは。
PERマンセーの方の期待には答えられないかもしれませんが(笑)、お楽しみに。

期待成長率の見積もり手法‥
過去10年前後の成長率の平均をみるくらいですかねえ。
たいしたことはしていませんが、ちょっと考えてみます。

カレンダーから明らかなとおり、遅筆なうえに気紛れですが、その辺はご容赦を。
[ 2006/11/28 00:04 ] [ 編集 ]

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