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キャピタルゲインとインカムゲイン

ちょっと時間が空いてしまいましたが、先日の「成長する資産・しない資産」で予告したとおり、債券の利子について書いてみます。

債券は一般的に、償還期限や額面、利率、利払い回数が事前に決められているので、その債券を満期まで保有した場合の利益がいくらなのかが明確です。そして債券を償還期限前に売却して得る差益がキャピタルゲイン、債券を保有している間に受け取る利子がインカムゲインと呼ばれます。

しかし、債券投資の実態を考えてみれば、キャピタルゲインとインカムゲインに分けて考えることがいかにナンセンスかが分かります。

例えば、X社が償還期間10年、額面100万円、利率10%(年1回支払)の社債Aを発行した場合、社債Aを発行日に80万円で購入して満期まで保有した場合の利益は、購入価格と償還価格の差額20万円と10年分の利子100万円の合計120万円。
償還期間が10年ですから、投資収益率(実質利回り)は複利年率9.6%となりす。

次に、社債Aの発行からちょうど1年後、X社が今度は償還期間と額面が同じで、利率5%(年1回支払)の社債Bを発行した場合、社債Bを発行日に80万円で購入して満期まで保有した場合の利益は、社債Aと同様に計算すると、70万円。
償還期間が10年ですから、投資収益率(実質利回り)は複利年率6.5%となります。

社債Aと社債Bを比較すると、社債Aの方が有利なのは明らかですね。

ところで、発行日に社債Aを購入した投資家が、1年後の社債B発行日に社債Aを転売するとしたら、いくらで転売できるか考えてみます。

前記のとおり、社債Bの実質利回りが6.5%ですから、理論上は、「実質利回りが社債Bと同じとなる」価格で売却することができるはずです。

そこで、実質利回りが同じとなる価格を計算します。
その結果・・・・、社債Aを107万円で購入した場合、実質利回りが複利年率6.5%となるので、その価格で売却することが可能です。
ちなみに、社債Aを購入後1年で107万円で売却した場合の利益は、売買差額27万円と1年分の利子10万円の合計37万円。
投資収益率は46%と、なかなかのリターンです。

ところで、どうして社債Aを額面より高い価格で売却できるのか。
確かに、社債Aが9年後に満期償還を迎えた場合に受け取れる金額は100万円なので、その点だけを捉えると7万円のマイナスになります。
しかし、社債Aでは償還までの9年間に90万円の利子を受け取れるので、損益を通算して83万円の利益になります。
つまり、社債Aを107万円で購入して9年間で83万円の利益を得るときと、社債Bを80万円で購入して10年間で70万円の利益を得るときで投資収益率が同じなので、社債Aを額面より高い価格で購入しても損にはならないということです。
また、視点を変えてみると、社債Aを売却した投資家は、「翌年以降の利子をキャピタルゲインの形で手に入れた」と考えることもできます。

結局、債券の「価値」は、償還価格と利子総額の総和なので、償還前に転売して売却益を得るか、満期まで保有して償還差益と利子を受け取るかは「価値」の換金方法の違いに過ぎないということです。

そして、場合によっては、満期まで保有して利子を受け取るより、償還前に売却した方が投資収益率が高くなるので、キャピタルゲインとインカムゲインを区別して考えることは余り合理的ではありません。

だから、キャピタルゲインとインカムゲインを分けて課税するなんて、本当にナンセンスだと思うんですけどねえ・・
[ 2006/11/24 12:12 ] 投資全般 ファンド | TB(0) | CM(0)

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