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ROICとWACC

ここしばらく、ROIC〔投下資本利益率〕の意義が理解できずに悩んでいました。株式を企業の部分所有権とみるなら、重要なのはROEだと思うし、企業自体の収益性を比較するなら、有利子負債以外の負債も含めたROAの方が有効だと思うし。でも、ものの本にはROEやROAよりROICが重要と書いてあるし・・

でも、最近になって、ようやく謎が解けました。ROICはWACC〔加重平均資本コスト〕と併用して初めて真価を発揮する財務指標なんですね。つまり、ROICとWACCはどちらも分母が共通(有利子負債+株主資本)なので、ROICとWACCを比較することで、
 ROIC  >  WACC = 資本コストを上回る利益を稼ぐ優れた企業
 ROIC <= WACC = 資本コスト以下の利益しか稼げないダメな企業
というように、その企業が価値創造企業か価値破壊企業かが一目で分かります。う~ん、素晴らしい。

ただ、厄介なのはWACC。正確にいうと、WACCの算定に必要な株主資本コストです。株主資本コストは投資家の要求する最低限の要求収益率であり、
 株主資本コスト =リスクフリーレート+市場全体のリスクプレミアム×β
で計算できるとされています。
でも、私は、この算定式に納得することができません(理由は別の機会に)。

まあ、ものの本によれば、WACCは「推定」にとどまるということです。企業価値に基づいて投資を行う場合、20社以上に分散投資することは稀でしょうし、他にもいろいろな分析をするでしょうから、WACCを厳密な算定に固執する必要はないとは思います。
とはいえ、企業の収益性を考える場合に、資本コストという概念を考慮に入れることは非常に重要だと思います。なので、WACCを算定しなくていいとか、考慮しなくていいと言うことではなく、むしろ、厳密に算定できない以上、保守的にざっくりと推定することをお薦めします(例えば、リスクプレミアムを6%、βを1.5と仮定してもいいと思います)。

ちなみに、私の場合、
 ・実質無借金であること
 ・ROEが13%以上であること
を基本的な投資基準としていますが、この基準をクリアする企業は通常ROIC>WACCになっていると考えられるので、ROICやWACCをあえて算定するつもりはありません。ただ、不動産会社等のレバレッジの利いた企業に投資する際には、ROICとWACCをきちんと比較する必要があるかなと感じています。

〔参考〕
ROIC =NOPLAT/(D+E)
WACC=D/(D+E)×rD×(1-税率)+E/(D+E)×rE
D:有利子負債 E:株主資本 rD:負債コスト rE:株主資本コスト
[ 2006/09/11 22:28 ] 投資全般 | TB(0) | CM(0)

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