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硫黄島と栗林忠道

 ひょんなことから栗林忠道という人物に興味を持った。
 栗林忠道は1944年から1945年にかけて、南海の孤島「硫黄島」で米軍を相手に奮戦した旧日本軍の陸軍中将(後に大将)だ。参考文献によると、太平洋戦争中、米国側の損害が日本側を上回ったのは栗林中将が指揮を執った硫黄島の決戦だけだというからびっくり(もっとも、戦死傷者の合計が日本よりも米国の方が多かったものの、戦死者の数は日本の方が圧倒的に多い。)。
 栗林中将の功績は、(1)当時日本軍の常道とされていた水際攻撃ではなく地下陣地構築による持久戦を選択したこと、(2)「玉砕」を認めず兵士に最後まで戦闘を続けるよう指揮したこと、(3)人心掌握に長け上記(1)及び(2)の方針を徹底して長期の持久戦を継続したこととされている。
 参考文献には、大本営からは(最前線の硫黄島ではない)小笠原諸島の父島に司令部を置くことを認められていたにもかかわらず、自ら司令部を硫黄島に置いて最後まで直接指揮を執ったこと、当時の高級将校としては珍しく下級兵士にもできるだけ平等に接しようと努めていたこと等が記載されている。
 映画「硫黄島からの手紙」では、渡辺謙演じる栗林中将が「余は常に諸子の先頭に有り」と訓示するシーンが何度かあるが、上記のような指揮官からそんなふうに訓示されたら最後まで頑張れるかも、と思ってしまった。
 私はそもそもイーストウッドが「硫黄島からの手紙」を制作するまで「硫黄島」という名前の島があることすら知らなかったが、今回参考文献等を読み、戦争に賛成するとか反対するとか以前に、私たち日本人はもっと太平洋戦争のことを学び、祖国のために心ならずも死んでいった多くの兵士達の犠牲の上に現在の社会があるということをもっと感謝しなければいけない、と改めて思った。
 先日、登山家の野口○○氏がフィリピンで旧日本軍の遺骨改修事業を行っているという記事を見た。以前の私だったらそんな記事は気に留めなかっただろうけど、硫黄島について少し学んだ今は、野口さんの行動に敬意を払わなければと思った。
 硫黄島には、戦死した日本軍の遺骨の大部分がまだ収集もされず、本土にも帰れずに放置されているらしい。戦争反対とか平和憲法とかいう以前に、戦後60年以上経っても日本のために戦死した兵士達に敬意を払えない日本という国って何なんだろうと少し考えてしまった。


(参考文献等)
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 栗林中将が硫黄島着任から米軍上陸までの間に家族に送った手紙をまとめたもの。「バフェットからの手紙」の硫黄島版(?)。彼の几帳面な人柄と家族への思いが伝わってくる。
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 硫黄島の決戦を描いた小説。当時の絶望的な戦闘の様子が描かれていて、自分は平和な時代に産まれてよかったと素直に思う。
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 硫黄島の決戦及びそれを取り巻く環境を踏まえて当時の日本軍の問題点を指摘している。主張がやや極端な箇所も少なくないが、指摘は割と参考になる。

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 硫黄島の決戦を日本側の視点で描いた映画。実は、主人公は栗林中将ではなく、無名の日本軍兵士。上記の参考文献を読んだ後では「何だかなあ」と思う部分も少なくないが、悪い映画ではないと思う。
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 硫黄島の決戦及び英雄のその後を米国側の視点で描いた映画。

[ 2009/09/16 20:42 ] 投資全般 | TB(0) | CM(2)

 クリントイーストウッドが映画化してくれるまで、私は硫黄島(日本的にはイオウトウ)と聞くと、日本軍が玉砕した悲劇の島といったイメージで思考停止してました。
 講和条件を少しでも有利にするには、米国に出来るだけ損害を与える事という栗林さんの読みは、見事に当たりました。日本本土占領時に払う米軍の被害を計算して卒倒したでしょうから。

 神風特攻隊だって、軍国主義に洗脳された人の自爆テロみたいに日教組は教育してきましたが、彼らの多くは講和条件が少しでも有利になればと思って死んでいったはず。知覧で彼らの決意に見て、涙がとまりませんでした。

 総理大臣が靖国参拝しないようじゃ、この国は終わりですよ。 

[ 2009/09/17 08:34 ] [ 編集 ]

>こなつさん

個人的には、太平洋戦争はもっといろいろな視点から分析・検証される必要があると考えています。
同じ失敗を繰り返さないためにあの戦争から学ばなければならないことはたくさんあるはず。戦後60年以上が経ったにもかかわらず、そういった議論に至らず感情論に終始してしまうのは残念だなあと思います。

[ 2009/09/21 19:56 ] [ 編集 ]

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