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バフェットのモノライン「支援」

最近になってようやく仕事が一段落し、多少は自分の時間が持てるようになりました。

先日、久しぶりにニュースで、バフェットの名前を耳にしました。サブプライムローン問題で信用力が悪化している「モノライン」と呼ばれる金融保障会社に対し、バークシャーが支援(ないし救済)を申し入れているというものです。

【YOMIURI ONRINEより引用】
「投資家のバフェット氏、モノライン3社に支援申し入れ(2月13日10時51分)」
米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は12日、「モノライン」と呼ばれる米金融保証会社3社に支援を申し入れたことを明らかにした。
バフェット氏が経営する投資会社を通じ、MBIA、アムバック・ファイナンシャル・グループ、ファイナンシャル・ギャランティー・インシュランス (FGIC)の大手3社が保証する地方債のうち、最大8000億ドル(約85兆6000億円)を再保証する内容だ。モノライン各社は、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題で業績に打撃を受け、格付けが引き下げられるなど信用力が低下したため、信用を補完する狙いがある。
ただ、同氏の提案では、各社の格下げの原因である証券化商品の再保証は行わない。米メディアの報道では、アムバック社は、同氏の提案を断わったという。
一方、ニューヨーク州の保険監督当局もモノライン社の支援に乗り出し、大手銀行に呼びかけ、資本増強策をまとめようとしている。
バフェット氏は、1998年の大手ヘッジファンド「ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)」の破たん時にも、資産の買い取りに動いたが、 条件が合わず、結局、米連邦準備制度理事会(FRB)が処理を主導し、欧米の大手銀行・証券の14社が計36億ドルを出資して事実上の破たん処理を行った。
【引用終了】


このニュース、日本では、裕福な投資家が、サブプライムローン問題で苦しむ金融保障会社を支援する(あるいは救済する)といった論調で報道されていますが、次のロイターの記事を読むと、どうやら事実は違いそうです。

【ロイターより引用】
「米バークシャー、金融保証3社に8000億ドルの地方債再保険を提案=CNBC(2008年 02月 13日 00:42 JST)」
米著名投資家、ウォーレン・バフェット氏は12日、金融保証会社(モノライン)3社に対し8000億ドルの地方債の再保険を申し出たことを明らかにした。1社が提案を拒否する一方、2社はまだ回答していないという。
バフェット氏はCNBCとのインタビューで、自身が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイがMBIA、アムバック・ファイナンシャル・グループ、フィナンシャル・ギャランティ・インシュアランス(FGIC)の3社に再保険を申し出たと述べた。6日にニューヨーク州のディナロ保険局長に宛てた書簡で提案を行ったとしている。
どの保証会社が拒否したのかは明らかにしなかった。
MBIA、アムバック、FGICのコメントは得られていない。  バークシャーは、よりリスクの高い債務担保証券(CDO)などは再保険の対象としない方針。
金融保証会社は提案を受け入れれば、リスクの一部をバークシャーに移転できるため、約80億ドルの資本が自由になる。その一方で、CDO関連の損失が見込まれるなか、比較的安全な地方債の保証からの収入が減ることになるため、ポートフォリオのリスクが高まる可能性がある。
【引用終了】


バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイの主な事業の一つは再保険です。そして、バフェットが再保険を申し出た地方債は、現在問題となっているサブプライムローンが含まれている可能性のある債務担保証券とは異なり、デフォルト(債務不履行)のリスクがほとんどない優良な債券ですから、本来、再保険を設定する必要はありません。
しかし、モノラインは、多くの債務担保証券を抱えて信用力が悪化していますから、地方債についてバフェットに再保険を引き受けてもらうことができれば、その分だけ信用力(市場の評価)を改善できる可能性があります。

つまり、バフェットは、モノラインに対して市場の評価を(多少なりとも)改善する可能性を提供する見返りに、本来は再保険を設定する必要がないほどリスクの低い地方債の再保険を引き受けて手堅い保険料収入を得ようとしているに過ぎないのです。
そして、モノラインにとってみれば、市場の評価を(多少)改善する可能性と引換えに、本来再保険の必要がない地方債についてわざわざバフェットに保険料を支払わなければならなくなります。モノラインの1社がバフェットの申出を断ったのは、負担する支出に比して見返りが少ないと判断したためでしょう。

このように整理してみると、裕福な投資家がサブプライム問題に苦しむ金融保障会社に支援を申し入れる、という報道が誤りであることが分かります。

それにしても、さすがバフェット、ですね。今回の報道から、バフェットが、株式市場の混乱をよそに、株価に左右されない収益を得る機会を「虎視眈々」と狙っていることが分かります。しかも、今回彼が手に入れようとしているのは保険料収入、つまり「今日から手に入る現金」であり、何年後に得られるか分からない「株式の(将来の)値上がり益」とは違います。

私なんかは、
株価が下がる → 株式やETFを安値で仕込めてラッキー
くらいにしか考えていませんでしたが、株価だけに着目しているようではまだまだみたいです。バフェットを見習って、もっと広い視野で、収益を得る機会を探す必要があると感じました。


〔関連ブログ記事〕
Garbagenews.com「バフェット氏、モノラインに85兆円の再保険を提案」
いちカイにヤリ「バフェットがモノラインを「救済」?」
本石町日記「バフェット氏のモノライン救済?について」
もと@ウェブロッガー「【米国市場】ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏」
[ 2008/02/17 11:58 ] 投資全般 | TB(0) | CM(0)

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