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コリン・ブルース「まただまされたな、ワトスン君」

まただまされたな、ワトスン君!まただまされたな、ワトスン君!
コリン ブルース Colin Bruce 布施 由紀子

角川書店 2002-06
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本書は、英国の物理学者が数学をテーマに書いたもので、確率・統計を中心に12のテーマが紹介されています。
・・・・と書くと、読んでみたいと思う人はごく限られてしまうと思いますが、ご安心あれ。本書は、名探偵ホームズと助手のワトスンが数学を用いて難解な(?)事件を解決していくミステリーの体裁を採っています。そして、本書の著者は、物語の中でホームズに語らせているように「書物に数式を載せると売上が半分に落ちる」ことを心得ていて、難解な数式や複雑なグラフの類は一切登場しません。

例えば、発症率が1%の病気について、精度が約90%の検査薬で任意の1万人を検査した場合、「陽性」と判定された人が実際にその病気に罹患している可能性は何%だと思いますか?
ここで種明かしはしませんが、もちろん正解は「90%」ではありません。

前述の設問は、ある殺人事件の容疑者が有罪か無罪かを考える上で、決定的な要素となっています。また、本書では、確率を利用した詐欺の手口が紹介されていたり、統計の知識を用いてイカサマを見破ったりしています。

全編においてこんな調子ですので、私のように数学が苦手の人間でも、推理小説を読むような感覚で読みすすめることができ、知らず知らずのうちに数学的な考え方が理解できるようになっています。

本書は教科書ではありませんから、本書を読んだからといって、数学の基礎知識は習得できません。
しかし、本書の興味深いところは、単に確率や統計の重要性や有効性を訴えるのではなく、確率や統計の知識は正しい文脈で用いてこそ意味があると主張しているところです。そして、本書を読むことにより、確率や統計について、いかに誤った思い込みを抱いていたか、また、その思い込みがいかに危険かに気付くことができます。もっと言えば、本書の最大の効用は、本署を読むことにより、「数学って意外と面白いんじゃないか?」「数学をもっと勉強する必要があるんじゃないか」と思うようになることだと思います。

株式投資において、確率や統計の知識は欠かせません。私のように数学が大の苦手という方は、まずは本書から始めてみてはいかがでしょうか。きっと、「数学をもう一度勉強してみようかな」という気持ちになること請け合いです。

[ 2007/06/18 21:05 ] 読書感想文 | TB(0) | CM(0)

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