今日はエイプリルフールでした。
みなさん、ナイスな嘘はつきましたか?
だいぶ間が空きましたが、先日の
日清食品の続き。
〔事業の概要〕
東洋水産は、「マルちゃん」ブランドが有名な加工食品メーカー。
主力商品は「赤いきつね」「緑のたぬき」など「マルちゃん」ブランドのカップ麺(和風が強いそうです・・・・言われてみれば)。
ちなみに、元々は魚介類の水産加工品メーカーとして創業したそうです。
〔業績〕
過去5年間で売上高は横ばい、経常利益は微増。でも、当期利益は倍増しています。従業員は2割減。
セグメント別の売上高、営業利益、営業利益率(%)は以下のとおり。
魚介類 55,504 1,304 2.33
加工食品 234,619 17,190 7.33
冷蔵庫 14,501 693 4.78
その他 11,285 993 8.80
〔取引先への依存度〕
出荷の約23%が三井物産。その他の食品卸としては菱食、国分、生協、加藤産業と取引しているが、三井物産と比べれば依存度は1/3以下。
〔経営戦略、課題とリスク〕
・来期の経営目標は投機とほぼ同額の経常利益の達成。
・対処すべき課題としては、競争激化による販売価格の低下。そのため、チャンネル別・エリア別の商品提案を行うべく、研究開発と営業活動に注力とのこと。
・リスクとして、販売促進費の増加による収益の圧迫が挙げられている。
〔P/L、B/S、C/F〕
・税引前利益24,795に対して固定資産売却益が5,272(営業利益は19,935)。
→経常利益が微増なのに当期利益が増えているのはこの辺が原因か。
・販管費97,838のうち広告宣伝費3,461、販倍速品費54,846。
・財務状態は比較的健全。有利子負債の返済も順調。
〔財務分析〕

〔投資〕
研究開発・・・12.3億円。新商品の開発がメイン。
設備投資・・・10億円。生産拠点の集約化に伴う設備の新設・改修がメイン。なお、今後57.6億円の設備投資・除却計画があり、自己資金及び借入金で賄う予定。
宣伝広告費・・・34億円。
〔資本政策・配当政策〕
増資はない。自社株買いを実施しており、償却(一部)も行っている。
新株予約権なし。
配当性向等に関する数値目標なし。
〔役員・従業員〕
会長が大正15年生まれと高齢。ほかの役員はおおむね昭和20年前後の生まれ。社外監査役2名を除き全員がプロパー。
従業員は平均年齢が40.1歳、平均金属年収が16.3年、平均年収が616万円。労働組合なし。
〔雑感〕
研究開発への投資や生産拠点の集約化、有利子負債の削減など決めたことはきちんとやっている感じ。
しかし、業績推移がパッとしない。過去5年間で営業CFはほぼ横ばいだが、投資CFはマイナスが縮小して当年度はプラスに転じており、市場環境が厳しいと言っている割に投資が控えめ。キャッシュの使い道に困っているのか?
「経常利益は当年度と同程度」というポジティブとは言えない目標が設定されている程度で、経営戦略に数値目標もない。利益に占める特別利益の割合も少なくない。まあ、日清食品との比較で見ただけだけど、趣味に合わないので当面投資することはないだろうなあ・・
私の操作ミスにより、本日頂戴した「管理人のみ閲覧」コメントを、拝見する前に削除してしまいました。
よかったらまたコメントください。大変失礼しました・・
コメントの投稿
後でじっくり、読みたいと思います。レバレッジ君私が子ども手当を支持しない2つの理由お邪魔します。
思うに子ども手当の根底にあるのは「子供達のためだから」という「主観的な善意の絶対化」ではないでしょうか。それは「女性のため」という「選択的夫婦ブロガー(志望)私が子ども手当を支持しない2つの理由私も子供手当は反対です。理由は、今は景気回復に全力を尽くすべきだから
です。子供手当の経済波及効果は極めて低いです。福祉をやってる場合か?
今がどんな時期なのかこなつホテル・ルワンダ>あつまろさん
コメントありがとうございます。
フツ族とツチ族って、統治しやすいようにベルギーが体型や鼻の高さなどを基準に無理矢理2つに分けただけで、実際に空色ホテル・ルワンダホテルルワンダ、私も印象に残っている映画です。
ツチ族とフツ族は以前から小競り合いはあったと思いますが、
旧宗主国のベルギーがツチ族を優遇したことで、憎悪がわきあつまろ