山口さんのセミナーに参加して、勉強のためにいろいろな会社の有報を読むことにしましたが、やっぱり一人で読んでいるだけでは寂しいので(笑)、読んだ結果をときどきブログに載せることにしました。
1 業績の推移
過去5年間で、
・売上げは微増、経常利益は3割増
・BPSは18%増、EPSは34%増
・営業CFは横ばい、投資CFは営業CFっとおおむね同額
2 事業の概要
・即席袋麺、カップ麺を主とするインスタント食品の製造販売
・事業の90%超が即席麺及びその付随事業
・売上の86%超、利益の90%超が日本。売上の約1割を占める北米は赤字
・販売先は、三菱商事、伊藤忠、三井物産及び東食の4社で全体の77%超。その理由は、与信管理の省力化及び信用リスクの低減
3 対処すべき課題と事業等のリスク
・中期的な経営目標は、国内の即席麺市場のシェア50%
・主要原料は、小麦粉・パーム油などの農産物及び包装材に使用する石油製品
4 財務分析
(1)P/L
・販管費の半分以上は「拡販費」 ← 使途・内訳等は?
(2)B/S
・運転資本15、調達資本266、事業資産70、非事業資産146。
・短期借入金はわずか、長期借入金はなし。
・豊富なネットキャッシュ。
・ROICが約7%とやや低い。
・現金預金を有価証券に投資。貸借対照表上で4倍超の増
→ 内訳は?
(3)主な財務指標

5 成長戦略
・主力製品の即席袋麺、カップ麺等の研究開発は中央研究所が中心となって行っている。 ← 人員・予算は?
・研究開発投資は約27億円。
・当年度の設備投資は製品仕様変更対応のための投資が中心。約35億円。
・広告宣伝費は約120~130億円。
→ 約700億円の拡販費はやはり気になる。
・中国での事業強化・拡大のため、中国の大手即席麺メーカーである「河北華龍麺業集団有限公司」に資本参加
6 役員・従業員
・従業員は連結ベースで6,000人、単体ベースで1,400人。
・単体ベースでは、平均年齢40歳で年収約725万円。
・労働組合なし。
・取締役のほとんどは50歳代半ば~60歳代前半。生え抜きが多い。
・三菱商事の社長と伊藤忠の社長が社外取締役。
・社長は創業者の息子? 10万株超を保有。
・他の取締役はおおむね2,000~5,000株を保有。
7 資本政策・配当政策
・ストックオプション等、潜在株式なし。
・3,200~3,400円で自社株買いを実施。
・配当性向30%が目標。
8 株主等
・スティールパートナーズが5.81%保有。
〔雑感〕
ROICの低さが気になっていましたが、資産の内訳をよく見てみると、実は凄い会社のような気がしてきました。ただ、個人的には、販売先を大手商社に集中させている戦略が妥当なのかちょっと疑問です。
(関連記事)
○『シェアーズ・山口揚平氏の「有価証券報告書の戦略的読解セミナー」報告』○『再び、Aから始める〔有価証券報告書の読解〕』
後でじっくり、読みたいと思います。レバレッジ君私が子ども手当を支持しない2つの理由お邪魔します。
思うに子ども手当の根底にあるのは「子供達のためだから」という「主観的な善意の絶対化」ではないでしょうか。それは「女性のため」という「選択的夫婦ブロガー(志望)私が子ども手当を支持しない2つの理由私も子供手当は反対です。理由は、今は景気回復に全力を尽くすべきだから
です。子供手当の経済波及効果は極めて低いです。福祉をやってる場合か?
今がどんな時期なのかこなつホテル・ルワンダ>あつまろさん
コメントありがとうございます。
フツ族とツチ族って、統治しやすいようにベルギーが体型や鼻の高さなどを基準に無理矢理2つに分けただけで、実際に空色ホテル・ルワンダホテルルワンダ、私も印象に残っている映画です。
ツチ族とフツ族は以前から小競り合いはあったと思いますが、
旧宗主国のベルギーがツチ族を優遇したことで、憎悪がわきあつまろ