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桜井久勝著「財務会計講義」

私が最初に読んだ会計学の教科書です。先日御紹介した「現代会計入門」は私にとってはやや難しかったので、ネットで公表だったこちらの教科書を購入しました。

本書は、オーソドックスな会計学の教科書です。基本的に各科目別に1章が割り当てられていて、基本的な考え方が仕訳とともに紹介されています。決算書の読み方が分からないので会計学の基礎を学びたいという方には非常にお薦めです。

教科書としてはそれほど厚い方ではありませんし、仕訳や図表も載っているので、見かけより簡単に読み終えることができると思います。
また、仕訳も初心者向けに(というか仕訳を知らない方にも分かるように)やさしく書かれていますので、これまで簿記などの勉強をしたことがなくても大丈夫です。

決算書を読んで株式投資をしたいが決算書の読み方が分からないという方は、巷のハウツー本を読み漁るより、本書のような教科書から始める方が時間の面でもコストの面でも効果的だと思います。
先日紹介した山口揚平氏の「企業分析力養成講座」や、勝間和代氏の「決算書の暗号を解け!」といった企業分析系の本も、会計学の基礎を学んでから読んだ方がより理解が深まると思います(会計学の基礎を知っていると、彼・彼女らの「専門分野のエッセンスをシンプルに伝えるチカラ」のスゴさが分かります。)。

なお、本書では、会計制度の歴史やさまざまな会計理論の考え方といった点までは学ぶことができません。そういった方面で物足りなさを覚える方は「現代会計入門」に進むとよいと思います。

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桜井 久勝

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[ 2008/10/23 22:08 ] 投資全般 | TB(0) | CM(2)

伊藤邦雄著「現代会計入門」

数年前、個別株投資を始めてしばらくした頃に、公認会計士の方から会計学の初学者向けの教科書として御紹介いただいた本です。その厚さなどのため、しばらく「積ん読」状態になっていましたが、先日ようやく読み終えました(教科書も読まずに個別株投資をしていたのか、というツッコミは受け付けません(笑)。

本書は、文章が非常に分かりやすく、また、会計制度の歴史や海外の動向、最近の会計トピック等も盛り込まれているため、読んでいて退屈しません。

ただ、個人的には、本書の構成にやや問題ありと感じています。
本書は、各章がさらに
・ACCOUNTING TODAY(現在の会計制度)
・THEORY AND HISTORY(会計制度の歴史的変遷)
・FIELD STUDY(最近の会計トピック)
のパートに細分化されていて、現在の会計制度の概要を把握したい読者はACCOUNTING TODAYだけを読めばよいということになっています。
これは全体で700ページを超える本書を効率的に読み進めるための著者の工夫だと思うのですが、実際には、章によってはACCOUNTING TODAYのところで延々と歴史的変遷が続いたり、詳しい説明がTHEORY AND HISTORYに回されたりしているので、著者の指示どおりACCOUNTING TODAYだけを読んでいても理解がいまひとつだったりします(実は、本書が「積ん読」になった一因はこの辺にあります。)。

とはいえ、会計学の現状をできるだけ分かりやすく読者に伝えようという著者の思いは伝わってきますし、会計制度の歴史や理論についても掘り下げて紹介されていますので、労を惜しまずに本書を通読すれば、得るものは大きいのではないかと思います。

現在は既に新版が出ているので(会計学の教科書は会計制度の変更に合せて頻繁に新版が出るので、購入したらすぐに読まないと結局無駄になってしまいます・・)、こちらの方も読もうかどうか思案中です。
また、同じ著者による企業価値評価の本も出版されているので、本書をもう一度読み返した後、こちらの方にもチャレンジしてみたいと思います。

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[ 2008/10/18 12:46 ] 読書感想文 | TB(0) | CM(0)

山口揚平著「デューデリジェンスのプロが教え『企業分析力』養成講座」 その2

先週末に開催されたG7の行動計画が着実に実行され、週明けの株式相場は強気一辺倒ですね。先週までの悲観論が嘘のよう。株式市場は本当に興味深いです。

さて、先日御紹介した、山口揚平著「デューデリジェンスのプロが教え『企業分析力』養成講座」を読みました。
本書は、冒頭で(1)デューデリジェンスとバリュエーションの違い、(2)バリューダイナミズム(企業分析の9つの視点)といった企業分析のガイダンスを行った後、ケーススタディとして9社の企業分析を紹介する、という構成です。

ケーススタディでは、バリューダイナミズムのそれぞれのポイントにふさわしい企業が選定されている上、分析内容もとても分かりやすくまとまっています。
ただ、個人的には、そのケーススタディで説明しようとしている視点に関する事項については割と詳しい解説がなされている一方で、それ以外の事項については、「どう考えているのか」については解説されているものの「なぜそう考えられるのか」という点についてはほとんど触れられていないような印象を受けました。
紙面の都合上仕方のないことなのでしょうが、全体的にもう少し詳しい説明がなされていたらもっと良かったのにと思いました。

また、本書は、初心者も念頭に置いて分かりやすく書かれている印象を受けるものの、やはり、P/LやB/S、C/Fの各項目が何を意味しているのかさえ分からないといった方が内容を理解するのはちょっと大変かなと思いました。

個人的には、
「ここで大事なのは、その企業の行く末を自分で考えてみること、そしてその結果を具体的な数字で表現するということである。この数字と株価を比較することは、仮説検証の訓練となる」
という文章がもっとも印象に残りました。

結局、会計を手がかりに企業の現状を把握したうえで、企業の将来を自分なりに一所懸命考えること、自分の考えた結果と現実を照らし合わせて自分の検証の問題点を反省し、それを糧に企業の将来に対する洞察力を高めていくことが必要なわけで、それ以外に方法はないわけですね。

本書は、前著ほどのインパクトはありませんし、前著と比べると難易度も高い(少なくとも初心者には向かない)とは思いますが、個別株投資に真剣に取り組もうという方なら読んで損はないと思います。

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ところで、発売前の書籍をamazonで予約したのは本書が初めてでしたが、発売日当日に手元に届くんですね。ちょっとトクした気分です(笑)。
[ 2008/10/15 00:58 ] 読書感想文 | TB(0) | CM(2)

山口揚平著「デューデリジェンスのプロが教える 「企業分析力」養成講座」

「なぜが日本人が知らなかった新しい株の本」の著者である山口揚平氏の新刊が10月10日に発売されるようです。
「デューデリジェンスのプロが教える 「企業分析力」養成講座」と題する本書は、「9つの会社のケーススタディを通して投資家やビジネスマンが企業を見る目を養うというもの」とのこと。
前にもブログで書きましたが、私は山口氏の前著をきっかけに「企業価値に基づく投資」をするようになりました。前著が非常にすばらしかったので、本書もとても期待しています。
金融危機のこの御時世ですから売切れの心配はまずないでしょうが(笑)、興味のある方はどうぞ。
私はさっそくamazonで注文しました。
読み終わったらまた感想を書きたいと思います(→感想はこちら)。

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[ 2008/10/01 23:18 ] 読書感想文 | TB(1) | CM(2)






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